脚力

「コンパクトだけど脚力のある人が
引っ越してくるって聞いていたのよ!」

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私の部屋の下の階に住んでいるという
ご近所さんに出会った際
最初に言われた言葉がこうでした

いきなり言われても私はよくわからず
「????!」な状態で
まぁ4階建てのエレベーター無しの家に
引っ越してくるのはそれなりに
脚力に自信がある人に絞られるからなのかな?
とくらいしか考えていませんでした

が、後々よく考えてみると
彼女が言っているのは
前のオーナー(男性・独身)が伝えた
私の第一印象であり
ハイヒールを履いていながらも
4階までしっかり登ってこれる
「脚力」のある人だという事が
たった一度10分ほどしか会った中で
一番印象に残っていたようで
とても嬉しくなりました

なぜならば
10㎝のヒールで4階といっても
こちらは天井がとても高いので
6階分ほど登るのはとても大変です

不動産の方はフラットシューズでも
息が上がって大変そうでした

でも私はエレガンスを失わないように
一歩一歩腹筋を使って
脚を上げ登るようにする事で
上半身が前のめりになった
くたびれた姿にならないように
意識していたのを覚えているからです

誰に見られているとは知らなくても
自分がだらけるのが嫌という理由で
日々続けている動きや物音に対する心配り

エレガンスはまず自分が満足する為であり
しかしそれがきっかけで
他の誰かに良い印象を与えられたり
美しい動作について考えるきっかけに
なってくれたならそれはそれなりの
社会奉仕になるのではないかと思います

ハイヒールのマジックは
こんなふとした瞬間にも
人の心を掴んでいる

引っ越し早々にそう確信できたのは
やはりこの場所がこれからの
私の向く方向に合っているんだな
そう思わざるいられません

あの日直感で選んだ場所は
間違っていなかった

この感覚を忘れないように
これからも次のレベルに
挑戦する事を恐れないで
自分と向き合ってゆきたいと思います

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