膝を閉じる

ハイヒールを履くことで
フラットシューズでは体験する事のできない
効果がたくさんあります

今日はその内の一つで
座っている際の姿勢と膝を閉じることについて
綴っていこうと思います

というのも、今までの仕事内容が
50%デスクワーク・50%立ち仕事だったところ
自宅出勤へ移動してからは
ほぼ100%デスクワークになりました

この様に長時間椅子に座っている事は
今まで受験勉強と大学時代以来です

あの頃を思い出してみると
肩こり・息詰まり・坐骨神経痛など
今より20歳ほど若かったはずなのに
たくさんの支障が身体にでていました

猫背であり頭が前のめり
首から肩甲骨にかけて岩になったようにカチコチ

肩から胸の前が閉まっているので
十分に深い呼吸もできず
常に脳が酸欠のような状態

膝と脚は無意識に開いたままで
骨盤を支える筋肉は使う事もなくだれている

更にヒップも動くことがなく
どんどん冷えてカチコチになっていく
そして神経が圧迫されて鈍痛が続く

姿勢が悪いという事は
このようにたくさんの不快感を生み出すのです

そして今日お伝えしたいメッセージですが
フラットシューズでも姿勢を正す事は
椅子に座っているならできると
思われるかもしれないと存じます

その通りできるかもしれません

でも正しい姿勢を一日中続けるのは
フラットシューズであるととても難しいと思います

なぜならば椅子に座っていながら正しい姿勢を保つには
両膝からくるぶしが閉じている事が重要となるからです

両膝を閉じることで骨盤が引き締まり
お腹の中にある深層筋を使えるようになり
深層筋を使えるようになると上半身を
リラックスしていながらでも
安定したポジションに頭を乗せることができ
前かがみになる事を防ぎ
首や背中に与えるストレスを減少することができる

話をもどして、なぜフラットシューズではなく
ハイヒールが必要であるかと申し上げますと
ハイヒールを履くことで踵の高さがあがり
座っていながら両膝をそろえやすくなるからです

もちろん座っている椅子が
自分の脚(特に膝下からの長さ)の長さに
ピッタリあっていれば問題はないかもしれませんが
大概の場合、椅子の方が少し高く
無意識に座っていると踵が浮いてしまうのではないかと察します

アメリカでは日々自分の短足を思い知らされる生活なのですが
日本にいても電車に乗っていると膝が開いて
足が浮きぶらぶらしている方が多くみられるので
場所は変わっても同じ問題がみられるではないかと思います

私は科学者ではないのですが
ハイヒールを履くことで座っている際に
飛行機にあるフットレストのように
工学的なラインに近づける事が
可能になっているのではないかと考えております

ヒールを履くことで下半身が安定する
安定した下半身があるからこそ上半身も安定できる

もちろんハイヒールを履くならば
膝が開くという美しさを一瞬で失ってしまう行為を
絶対しないでおきたいところなので
その意識も持てるようになると
正しい姿勢で長時間・快適に椅子に座るという行為が
苦にならず自然とできるようになってくるかと思います

興味のある方は是非、長時間膝と足首を揃えたままでいる事の
大変さをフラットシューズで体験していただいた後
ハイヒールで試してみてください
筋肉の疲れ方の違いを実感していただける事かと思います


このブログの人気の投稿

苦手な事を待ち遠しくするために

Aubade (オーバドゥ): 朝の愛の詩

ハイヒール・レッスンのご案内